酒屋のシステム
ウチの会社はサービス業の酒屋である。ブラック企業であることはこれまで何度もこのブログで語ってきた。
でも思う。こういう奴がいるからブラック企業になるんじゃないかって。
大手ではないウチの店なんかではとにかく、サービス業だからなのかお客さんへのサービスが多い。その代表格のサービスと言えるのがケースの積み込み。
お客さんがレジで注文した商品をお客さんの車に積み込んだりしなければならない。この辺がセルフが基本の他のス-パーとの差別化を図る上では肝心なサービスだ。
ケース単位で買うお客さんが多いウチの店からすれば、自分で重たいケース運ばなくていいのは非常に楽であり効率的である。
客はレジで商品名を伝えてお金を払い、車に乗っていれば勝手にトランクに店員がビールケースを積み込んでくれるのだから。
今回はこのサービスの欠点が露呈した形となる。
事件は起こる…
先日、1人のお客さんが車で来店。
【スーパードライ350ml②ケース】と【クリアアサヒ①ケース】をレジで注文し、お金を払ってそのお客さんは車に戻った(乗った)。
その注文内容をレジの子が運び要員のバイトに伝えた。
レジ【スーパードライ350ml②ケース】と【クリアアサヒ①ケース】お願いしまぁ~す!
運び「はい、了解です!」
の流れだ。
その時僕は違うお客さんの接客をしていた。
そして30分程すると店に1本の電話が掛かってくる。
「おい!ドライが①ケースしか積まれてないぞ!どないなってるねん!俺はレジで②ケースって伝えて②ケース分金も払ってるぞ!早く残りの①ケース持ってこい!」
僕はえっ!?積み忘れ?と頭の中は疑問符だらけだったが「すみません」「申し訳ありませんでした」と電話で謝り、
「すぐお持ちさせて頂きます」と言って納得してもらって電話を切った。
何故このミスは起こった?
いまから、何故今回のようなミスが起こったのか事情聴取をバイトにした時の内容を説明していく。
僕は事件が起きた時は違うお客さんの対応をしていたが、レジの子が間違いなくドライ②ケースとクリア①ケースを運びの男の大学生バイトに伝えていたのを聞いていた。
じゃあ何故積み間違える!?
事情をバイトに聞いた。
もしかしたらお客さん車(運転席)乗っててビール積んだのがトランクやから見てなかったんッスかね!
自分の非を認めるとか以前の問題根本的な解決が出来ないアホさ
その配達の道中で思った。絶対にコイツは成長しないだろうなと。 聞き間違いによる反省がない時点で、まず自分のせいだとは思っていない。
ミスだとも思っていない反省もしない。つまり同じミスは何度でも起こる。こりゃ駄目だわ、無限ループだ。
自分の非を認めない奴はよくいるが、自分のミスだという事にも気付いていないとなるとそれよりも重症だ。もはや論外だ。
そりゃ聞き間違いは誰にでもある。そのミスを反省するから次はしないのだ。このままではこのバイトはまた同じミスを繰り返すだろう…
もうこんなのは慣れっこでどうしようも無いからこの一件の事を考えるのはもう諦めた。色々考えた結果、ある意味コイツは天才なんじゃないかとも思った。
考え方が僕からすると、ありえないしクレイジーだ。この考え方からコイツは将来凄い奴になるのかもしれないと…やっぱり天才と馬鹿は紙一重なのかな…
コイツの事を理解出来るレベルに僕が立てていないのか…
彼の言葉の意味が分からないという事は僕は彼と同じ領域まで辿り着いていないという事か…これがニュータイプか…
…って、やっぱりミスはミスだろ!笑
サービス業は厳しい。
ではまた自分でした☆